明治、大正、昭和の日本の市販薬のパッケージデザインを紹介します。

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今津化學研究所の蠅取粉

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慰問袋にイマヅ蝿取粉
支那全土は汚い蝿、南京虫 虱や軍馬を虐める虻など、まるで害虫の巣窟です。
殊に衛生設備のでき難い戦線では、その繁殖は猛烈で兵隊さんは昼夜間断なく害虫に攻められて、安眠どころか少しの休息も出来ない気の毒な状態です。
イマヅ蠅取粉は、こんな害虫ならわけなく退治できる然も使用軽便で兵隊さんになくてはならぬ品です。
これからの慰問袋には必ず一缶づつ入れて早く戦地へ送つて下さい!

という、広告で売られていた、今で言うと殺虫剤ですね。
噴出口のシールを剥がすと穴が空いていて、勢い良く本体の上下を押すとそこから粉が噴出する。という感じで使われたんだと思います。

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成分はおろか、効能すら書いてないですが、粉状の殺虫剤は、現在はあまり見ないのでちょっと珍しいです。
制作元の今津化学研究所は、もう現存していないようですし、いつぐらいの商品なのかわかりませんが、解説に英語も併記してあるので戦後のものでしょうかね。

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