”大学目薬”という名前を薬局で見たときは、変わった名前の目薬があるなぁ。
と思ってたのですが、実は明治30年頃からのロングラン製品でした。
そりゃあ、名前に違和感を覚えるに決まっていますね。
成分は、硫酸亜鉛以外は全く別の物になっているようですが、今もここに載っている写真と同じ、”大学教授をイメージさせる、ひげとメガネの博士”をパッケージにかかげて売っています。
今回お見せするこの目薬は、”錠剤”です。
箱の中に入っていた紙によると、”點眼瓶ノ製造工場が罹災シマシタノデ、巳ムナク錠劑にシテ御用ダテルコトニシマシタ”と書いてあるので、瓶が製造できなかったので、一時的措置として錠剤の形で売っていたようですね。
この錠剤を自分で水に溶かして使用するみたいです。
目薬は液状で売っているという固定観念があったので、瓶が製造できないための一時措置とはいえ、錠剤の目薬というのが存在することにびっくりしました。
とはいえ、調べてみると、現代でも処方される目薬は、まだ錠剤のものが存在するみたいですね。
意外でした。
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