明治、大正、昭和の日本の市販薬のパッケージデザインを紹介します。

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本舗 高田安平謹製の神霊水

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直径は24mm、高さは6.6mm

神霊水なんて書くと、ものすごく怪しい感じがするのですが、用途はただの目薬のようです。

効能、用方も書かれているのですが、字が小さく、ところどころ消えているし、現代の仮名遣いとちょっと違うので、読みづらいのですが、「つねに比の薬を用ゆれば~中略~眼病をわづらう事なし」なんて自信満々なことが書いてあります。

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この瓶を見て、目薬がコルク栓付のビンで売られているなんて、ちょっと、目に差しにくい気がしてならなかったのですが、調べてみたところ、ビンから直接目にさすのではなく、”スポイトで吸い取り点眼”するのが正しい用法なのだそうです。
それ以前は”綿棒に薬液を染み込ませ、垂らして点眼”なんてことも行われていたようです。

ですが、やっぱり使いにくかったらしく、1931年に瓶の上部にゴム製のピストンを取り付けた両口式点眼瓶を発明するとこれが大流行。
1962年にはプラスチック瓶のものが出て、ここでやっと現在でも売られている目薬の形になります。

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