以前のエントリーで硬質オブラートの”小槌印のオブラート”を紹介しましたが、今回の物は現在も使われている柔らかくてペラペラなほうの”柔軟オブラート”です。
硬質オブラートはドイツ発祥だったようですが、この柔軟オブラートの作り方を考えたのは日本人でした。
1902年、三重県の医師小林政太郎が、正月の寒天料理に使っていた寒天が、たまたま流れ落ちて薄い紙片状になって固まった所を見て思いついたそうです。
この柔軟オブラートは、1910年の日英博覧会で金牌を受賞するなどして、世界に広まっていきます。
日本人が作ったものが、ワールドワイドに評価されていると考えると、なんとなく嬉しいですね。
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